南半球が冬に向かって太陽から遠ざかり、気温が下がってきた今、特に寒い朝は背中が硬くなりがちです。8時間寝ると、椎骨(背骨)の間にある椎間板に水が染み込む(または浸み込む)ため、寝た時よりも背が高くなるだけでなく、背中が硬くなり、腰が痛くなる危険性が高くなります。
宇宙飛行士が地球に戻ってきたとき、宇宙空間にいるときは重力が背中に作用していないため、椎間板が伸びた状態ですが、着陸直後に椎間板脱臼に悩まされることが多いのですが、着陸時には再び重力が背中の体と椎間板に完全に作用し、椎間板損傷につながります。
私の患者の多くが早朝に起床時(髪を洗ったり、ブラッシングしたり、靴を履いたり)や通勤の車の中で首や背中の緊張に悩まされているのですが、この現象から推測するに、a)夜間、椎間板が体液を含み一杯になっていること、b)一晩寝て横になって寝ているときに比べて、背骨にかかる重力が大きいこと、が原因に挙げられます。
私のアドバイスは、関節や椎間板がより危険にさらされているので、朝シャワーを浴びて体を温め、いきなり激しい運動やストレッチをしないようにすることです。